2018年シアトル会議

日米リーダーシップ・プログラムは去る7月に19周年を迎え、431名の日米のリーダーからなるネットワークもさらに盛り上がりを見せ、活気に満ち溢れ、かつてない多様なグループとなりつつあります。7月28日から8月4日にシアトルで行われたリユニオンでは、記録的な数となる総勢100名のフェローが合流しました。今回集まった卓越したリーダー達によるディスカッションにから形成された優れた洞察やアイデアの数々、年次を越えたメンバー同士の深い交流には、このプログラムが目指している日米のリーダー達の生涯にわたる友情の絆や、両国間の有識者の意義深い対話が体現されていました。

2018年会議は、政府、教育、軍事/国防、ジャーナリズム、テレビ、金融、出版、法律、非営利、芸術、音楽、起業家等、日米の多岐にわたる分野から39名のデリゲートが参加しました。一週間にわたるシアトル会議では、日々のディスカッションや、レクリエーションを通じて日米のデリゲートがお互いを尊重し、心を開き、友情を育む場が提供されました。2018デリゲートクラスのメンバー詳細については、ここをクリックしてください。

 
写真上:2018年8月3日(金)会議最終日、シアトルのスカイラインにて2018年のデリゲート。
 
本会議では、従来の制度と信頼の崩壊、民主主義の傾向、インド太平洋地域における日米の戦略的展望、世界的な危機状況における日米のリーダーシップ、経済情勢の変化予測、ジェンダー、MeTooムーブメントを含めた多様性、デジタル時代のストーリーテリング、チームとチームワークの将来、日米のヘルスケア、人工知能の人類への影響など日米共通の関心テーマについて専門分野に詳しいデリゲートが全体会議のディスカッションをリードしました。これらの全体会議で得た洞察や視点を掘り下げるべく、さらに小グループに分かれ、より集中してディスカッションを重ねました。
写真上:7月29日(日)機関への信頼と真実の崩壊、そしてこの傾向が民主主義にとってどういう影響を及ぼすかかについての議論が、メディア、政治、テクノロジーの専門分野のパネリスト達から始まった。 左から:CNN  John Berman (15,18)、元TBSアナウンサー久保田智子(17,18)フェイスブックCraig Mullaney (18,19)、ペンシルベニア州下院Ryan Mackenzie (15,18)、米国上院議員トム・コットンJohn Noonan (18,19)、世界経済フォーラム高橋雅央 (18,19)
 

写真左上:729日(日)週の始まりは、Amy Webb (17,18) が緊張をほぐす意味合いも含めて「クリエイティブ・テンション」のリードを行い、参加者はお互いの文化の違いを学び、そして理解を深めるべく、積極的にディスカッションに参加しました。写真右上:お互いの文化の違いを学び、そして理解を深めるべく、積極的にディスカッションに参加しました。写真右上;7月30日(月)Lisa Katayama (15,18) が率いるリーダーシップインサイトアクティビティでは、デリゲート達がストーリーを交換し、リーダーシップに対しての個人的なアプローチを共有しました。

 
デリゲートは、会議中にアメリカ文化に触れ、シアトルの地ならではの、チームビルディングの一環として「パイクプレースマーケットIron Chef」での料理対決、アマゾンスフィアの内部ツアー、エリオットベイでのカヤック、 Woodinville ワインカントリーへの訪問、シアトルマリナーズゲーム観戦、マウントレーニア日帰り旅行など多様な活動に参加する中で友好を深めました。 
 
 729日(日)デリゲート達はチームビルディングの一環として「Ironシェフ」の料理コンテストに参加し3コースの食事を50人分作りました。チームは、パイクスプレイスマーケット(写真左上)にてシェフと合流し、レシピ戦略をたて、料理の材料を買い付けました。レイクユニオンのブルーリボンクッキングに向かい、エプロンを着用し「最も創造的でおいしい料理作り」に挑みました。料理が完成したら、湖畔のセッティングでファミリースタイルにて料理を楽しみました。(写真右上)
 
写真上: 730(月)2018年クラスAmazon Spheresの前にて。Amazon従業員専用スペースは、30ヵ国以上にわたる雲霧林地域から、40,000を超える植物が存在します。Spheres内の特別ツアーは、AmazonシニアカウンセルのAnanda Martin (06,07)とグループをホストしてくれた多くのAmazonアンバサダーのお陰で実現しました。Spheresツアーに続いて、デリゲート達は、Amazon Goでの「Grab & Go」ショッピング体験など、シアトルならではの近未来体験を楽しみました。
 
730日(月)開催のシアトルマリナーズvs.ヒューストンアストロズゲーム(写真左上)また、731日(火)にはウッディンビルワインカントリーで典型的なアメリカの夏の伝統:スモアと共に楽しく夜を過ごし、一週間を通して、絆を深める特別な機会を得ました。(写真上)
 
写真左上、右上:8月1(水)  今年初めてUSJLPの公式 プログラムとなったマウントレーニアへの登山ですが、デリゲート達はハイキング中山の美しさを満喫し、素晴らしい環境の中でレクリエーションに参加することにより、思い出に残る一日を過ごしました。長い道のりの道中、グループ全体が深い絆で結ばれる良い機会となりました。
 
デリゲートとフェローは、最後の二日間を有意義に過ごし、生涯に残る絆を深めました。過去19年間で最多を記録する61名のフェロー達が、このフェローズウイ―ケンドの為に世界中から駆けつけてくれました。USJLPのネットワークが多岐分野にわたり、それぞれの世代で精力的に育ち続けている証です。USJLPマイルストーン20周年記念会議が来年の夏に日本で開催されますが、シアトルで2000年にこのプログラムが開始されてから、このプログラムを信じ続けてくれているフェローやサポーター達のネットワークに感謝してもしきれません。20周年、そしてこの先も拡大し続けていくUSJLPの成功に期待します!
 
8月2日(木)デリゲート達は、再会を楽しみに来てくれた、記録的な人数のスコットM.ジョンソン・フェローと合流しました。Amy Webb (17,18) がリードした戦略的な洞察を見つけるセッション(写真左)では、絆を深める一連の共同ワークショップが開始され、参加者達は、様々なアイデアからパターンを見つけて洞察を発展させていくめのアイデアを図解する方法を学びました。また、USJLPメンバーが各自の関心事を分かち合い、専門知識を有するメンバーで集まり、年間を通して活動する新しいグループの分野を設立しました。(上記)
 
8月2日(木)夕方、レイク・ユニオンでリラックスしたサンセットディナークルーズでデリゲートとフェロー達はお互いにキャッチアップして楽しく時間を過ごしました。写真左上から:Frances Colon (14,15), Raelyn Campbell (08,09) and Maya Hara (02,03). 写真右上から: Hide Ohashi (08,09), Kenji Kushida (14,15), Yutaka Arai (17,18), Yuichi Enomoto (18,19), Sea Thomas (17,18), Amy Webb (17,18), Akira Yoshida (05,06).
 
8月3日(金)会議最終日は、アメリカと中国の政治情勢に関して見識のあるUSJLPフェロー達による講演からスタートしました。(写真左上)ワシントン・ポストのオピニオン・ライター Jonathan Capehart (00,03), は、アメリカの政治と情報公開の現状に関する熱烈な議論を展開しました。(写真右上)四方敬之 (01,06), は在中華人民共和国特命全権公使であり、中国とアメリカと日本の間で現在、進化しつつある警察部隊の影響における内部の見解を議論しました。
 
8月3日(金)グループは、カヤックツアー(写真左上、左下)とMayumi Uejima-Carr (17,18)が率いる「創作おにりぎのワークショップ」(とてもかわいいおにぎりの作り方)を含んだ楽しいボンディングアクティビティのために西シアトルエリオットベイに向かいました。将来のUJSLPメンバーも同様に楽しみました。 (写真右上)
写真上:今年のフェローズウイ―ケンドでは、デリゲート、フェロー、そして家族が共に盛り上がりました。来年の夏、20周年記念カンファレンスでも、またこの笑顔に会えることでしょう。
 
USJLP2018シアトル会議のデリゲート達の感想:
 
“日米リーダーシッププログラムにのデリゲートとして参加できたことは、私の人生の中でも最も実りのある経験となりました。この1週間は、様々なテーマに関する専門知識を持つデリゲートが率いる素晴らしいパネルディスカッション、小グループに分かれてのブレイクアウトセッション、忘れられないアウトドアアクティビティ等、まさに理想的なスケジュールの会議でした。なにより素晴らしいのが、仲間が日米のリーダーとして様々な経験と背景を持つ素晴らしい組み合わせであり、困難なテーマについても豊かで有意義な議論を交わすことができることです。日本人とアメリカ人のデリゲート達は、とても優秀で、知性があり、謙虚で楽しいリーダーばかりでした。この1週間は生涯消えることのない爪痕を残してくれました。このプログラムが日米関係を継続的に強固なものにしていく為のものだけでなく、各デリゲート個人及びプロフェッショナルとして双方の発展のためにどれほど特別であるか、表現しきることができません。このプログラムに参加できたことは非常に光栄です。” -Michael Morales (USJLP 2018-2019), Lieutenant Colonel, U.S. Air Force; Legislative Liaison, Office of the Secretary of the Air Force
 
“(USJLPは)神聖な場所であり、誤解や偏見を恐れることなく、自分の考えや自らを自由に表現できる場所です。そのような安らぎのある場所を他に知りません。私たちの究極ともいえる共通点は、無限にある知的好奇心、誠実さや正直であることの価値、そして社会の為に善を尽くす意思だと思います。このプログラムは、とても貴重な経験であり、これらの価値観を共有できるすべての方々にお勧めできます ” -Mio Takaoka (USJLP 2017-2018), Managing Director and Member of the Board, Medicalnote Inc; Partner, Arbor Ventures 
 
“USJLP は異文化間の繋がりを体験できる場所です。7日間、私は地政学的問題に関してのユニークな視点を得られましたし、これまで出会った中でも最もダイナミックで興味深い人々についてもっと知りたいと思いました。国際政策の複雑さと少なくとも20名の新しい親友たちに感謝したいです。両国の複雑な遺産を考慮しながら交わす友人たちとの熱い議論は、グローバルでますます困難になっていく問題に向き合う力を与えてもらえます。” -Latoya Peterson (USJLP 2018-2019), Deputy Editor, Digital Innovation, The Undefeated / ESPN
 
"このプログラムのお陰でアメリカをより知ることができ、もっとアメリカを好きになることができました。" -Yohei Sadoshima (USJLP 2018-2019), CEO, CORK Inc.
 
“USJLPは、お互いに重要な同盟国間で相互に理解を深める為のユニークで特別なプログラムです。他のプログラムと比較して、USJLPを際立たせているものは、素晴らしいデリゲート達に加えて、各年度を超えて様々な文化的、専門的なプログラムを通じて、多くの体験を共に過ごすことが出来るという事です。一週間参加した後は、強固で知的な絆が築かれています。” -Craig Mullaney (USJLP 2018-2019), Strategic Partnerships Manager, Facebook
 
“USJLPは励ましや、刺激を得ることができ、今まで自分が考えていたことよりも大きな夢を実現するこが可能になる、相乗効果を生み出せるコミュニティです。USJLPは世界とその問題についてより広い視野と理解を私に提供してくれました。ますます分断されていく世界の人々を癒していくために、ミュージシャンとしての専門知識、経験、スキルを高めていく計画を明確にすることにも役立ちました。USJLPは、個人の友情を通じて、国際的な理解とコミュニケーションを強固なものにしていくというビジョンにおいて、他に類をみないプログラムです。特に、29年間米国に在住している日本人としてのビジョンと使命感を分かち合っていきたいです。素晴らしく先見の明のあるネットワークに属せたことを光栄に思います。” 
-Makiko Hirata (USJLP 2017-2018), Classical Pianist
 
“USJLP は世界中の人々を真に結び付けてくれる素晴らしいプログラムです。参加者はみな素晴らしく、このグループの一員であることを誇りに思います。” -Sunny Ramchandani (USJLP 2018-2019), Deputy Chief Medical Officer, Aetna
 
“USJLPは私にとって特別なプログラムです。大人として、多くのデリゲートやフェロー達とこのような「純粋な友情」は期待していませんでした。もちろん彼らはそれぞれの分野で素晴らしい功績を残している人たちばかりです。しかし彼らの社会的地位とは別に、USJLPは彼らと知り合い、人として好きになる機会を与えてくれました!” -Mayu Yamaguchi (USJLP 2017-2018), PhD Candidate, Graduate School for Law and Politics, The University of Tokyo
 
“私はUSJLPに参加できたことを光栄に思っています。素晴らしい人々、知的なディスカッション、驚くような楽しい経験、ほんの少しの睡眠でもとても充実した、大きな変化を感じられる経験でした。異文化の関係を将来に向けて深めて構築していくことを楽しみにしています。” 
-Chloe Demrovsky (USJLP 2018-2019)President & CEO, Disaster Recovery Institute International