2015年京都・東京会議
本プログラムの第16回会議は2015年7月19日~26日に亘り、京都・東京にて開催されました。USJLPは過去16年で日米から367名のリーダーが参加し、稀有なる人的ネットワークを形成するに至っています。2015年会議には日米の政府、メディア、学界、金融、軍事・防衛、ジャーナリズム、非営利団体、音楽、建築、科学、技術、宗教、ヘルスケア、民間企業などの分野から43名のデリゲート(当該年度の参加者)が一同に会しました。一週間の会議は、このような多彩なメンバーが日々のディスカッションや、日本ならではの様々な文化的活動や名所の訪問を通じて、相互に分かち合い、尊敬し合い、友情を育むためのフレームワークを提供しました。
戦後70年の節目となる本年、日米のデリゲート は京都で始めの4日間を過ごした後、新幹線で広島を1日訪れ、被爆地中心点近くの小学校を訪問、また、被爆者による、英語での体験講話を聞く機会などを通じて、戦争と平和について思いを巡らせました。最後の2日 間は東京にて引き続き日米の相互の関心テーマについてディスカッションを行ないました。
上.7月23日の広島訪問の際、(左)本川小学校内の平和資料館にて展示物の説明を受ける。(右)平和記念公園にて慰霊碑を参拝。
上.被爆者・平和運動家の近藤紘子さん(正面2列目中央)による証言講話の後、さらに近藤さんによる案内で広島平和記念資料館と平和記念公園を同日午後に訪問。全員で広島出発前に原爆ドームの前で。
全体会議では、日米同盟、日本政治、教育、 リーダーシップ、イノベーション経済、民主主義、平和、メディアなどのテーマを、日米の多様な視点で取り上げました。政府、芸術、政治、教育等の分野から 日米の専門家が招かれ、ディスカッションに加わりました。さらに少人数のグループディスカッションに分かれて、全体会議で提起された論点を、数度に亘る分科会で掘り下げました。
上.(左)民主主義を巡る幅広いディスカッション。(右)さらに活発な質疑応答が行われた。
連日のディスカッションに加え、日米のデリゲートは、共に 京都では貴船、妙心寺、金閣寺(鹿苑寺)、龍安寺を訪問 し、浴衣姿での夏祭り参加や禅寺での書道体験などを通じて日本の豊かな歴史遺産・文化を堪能しました。今年は冒頭のアイスブレーカーを兼ねたチームビルディングの一環として、プロの和太鼓奏者を招き全員参加型のワークショップを行ないました。
終盤の東京での日程には、記録的多数の日米のフェローが合流し、デリゲートとフェロー合同のディスカッションや社交行事を通じて意義深い交流を図り、一週間のプログラムはかつてない大盛況のうちに終 幕。日米のフェローが15年間に亘り醸成してきた人的ネットワークの厚みと広がりを強く印象付けるものとなりました。
上.(左)7月20日、全員参加型ワークショップで和太鼓演奏に挑戦。お互いに注意深く耳を傾ける。汗をかきながらの90分に及ぶ練習を通じて培ったチームワークの結果、活気ある伝統的な夏祭りのリズムを会場いっぱいに轟かせることが出来た。(右)その後、色とりどりの浴衣に着替え地域の夏祭りに参加。
上.(左)7月21日、貴船の川床にて伝統的な懐石料理を堪能。京都ならではの体験。(右)7月22日、龍安寺を訪問。
上.(左)7月22日、書道ワークショップにて腕試し。(右)松山大耕さん(2015、2016年参加)が副住職を務める退蔵院にて精進料理を楽しむ。
上. (左)7月24日にホテルニューオータニで開催された2015年フェローズ ウィークエンド開幕のレセプション。(右)2000年のプログラム初年からの全ての年次のフェロー合流、大盛況な交歓の場となった。 デリゲート、フェロー間の交流(左から)和田真一さん (14,15), 林良輔さん(14,15), ロリータ・ジャクソンさん (10,11) and 大橋英雄さん (08,09)。
上.幅広い年次の参加者から成る数組のパフォーマーが7月24日のレセプションでのタレントショーに出演。写真は 「ザ・USJLPコーラス・アンド・オーケストラ」による"You Lift Me Up" のステージ。左から保島正和さん (02,03)[Gt./Vo.] 、マーク・ウォールウィンさん(02,03)[Vn./Vo.]、伊香修吾さん (14,15)[Pf.], アンドリュー・バーンズさん(15,16)[Vo.]、茅野みつるさん(08,09)[Vo.] 、 山本康正さん(13,14)[Vo.]。
上. フェローズウィークエンドの最終日、7月25日には、チームに分かれての宝探しコンテストなど、参加年の異なるメンバー間の親睦の機会がもたらされた(左)。 1週間に亘るプログラムは2014年-2015年参加者の"卒業式"を以て閉幕した(右)。