写真上. 7月22日の閉幕ディナーに参加した2016年度の参加者。

去る7月、日米リーダーシップ・プログラムは発足より17年目を迎え、多種多様なバックグラウンドからの392名の積極的な日米の参加者から成る稀有なる人的ネットワークを発展させてきました。2016年7月16日から23日に亘り、記録的な人数のデリゲートとスコット・M・ジョンソン・フェローがシアトルでの年次会議に参集、それぞれの才能・実績を持った参加者同士が会議のディスカッションでお互いを刺激し合い、また、一週間の終盤には、46名にも上る日米のフェロー(過去参加者)がデリゲート達に合流し、異なる年次のメンバーとの交流をも深めました。プログラム創始当初から使命としてきた、一生涯に亘る友情の醸成や、日米の次世代リーダー間の有意義な対話の促進が、着実に実現をみています。

2016年会議には日米の多岐に亘るバックグラウンドから44名の才能あふれるデリゲートが参加しました。バックグラウンドには、国家・地方公務員、宇宙探索、宗教、学界、軍事・防衛、ジャーナリズム、テレビ、LGBT活動家、法律、非営利団体、芸術、デザイン・シンキング、音楽、クラシック・バレエ、ソーシャル・アントレプレナー、技術、ヘルスケア、民間企業などが含まれました。デリゲートは一週間に亘るディスカッション、アクティビティに参加しお互いへの共有・尊敬の精神や、友情の絆を育みつつ、レクリエーション活動を通じて今年の会議の舞台となったシアトルの魅力を共に味わいました。

写真上. 7月19日に行われた日米の社会における変化・変革に関するセッションでは、人種・社会的公正・環境貧困問題・男女共同参画・LGBT人権問題の専門家が充実した議論を行ない、参加者は日米の現状について多くを考えさせられました。左から(敬称略)、Dawn Yamane Hewett (16,17)米国商務省、Nikole Hannah-Jones (16,17)ニューヨークタイムズ・マガジン、Tracey Ross (16,17)センター・フォー・アメリカン・プログレス、杉山文野(16,17)東京レインボープライド、田中泉(16,17)NHK。

日米のデリゲートが、それぞれの専門性や視野を活かせるようディスカッションの場が設定され、米国大統領選と日米関係への影響、日本社会の高齢化・少子化・人口減への政策対応、日米の社会における変化・変革、中国の台頭:挑戦と機会、次世代のリーダーシップを育む教育、新技術の台頭とAIのimpact、変化する働き方・組織文化の有り方、生活の中における芸術・文化・創造性の役割などについて充実した議論が行われました。さらに、全体会議で提起された論点を、数度に亘る集中的な分科会で掘り下げました。

写真上. 一週間に亘って数回行われた分科会の一場面。これらの少人数のグループディスカッションでは、全体会議で提起された論点をさらに掘り下げ、デリゲート全員が発言出来る場を提供しました。

写真上.  一週間を共に過ごすにあたり、デリゲートは、パズル解きゲームや、性格タイプに基づくコミュニケーション戦略など、文化を越えた共同学習体験に参加しました。

デリゲートは、期間中にシアトルの地ならではの多様な活動に参加する中で、さらに友好を深めました。今年はチームビルディングの一環として、パークプレイス市場での食材の買い出しから始まる「アイアンシェフ料理 対決」を行ない、また、ピュージェット湾のプライベートなクルーズ、ルイス=マッコード陸・空軍統合基地でのディスカッションと見学、ウッディンビル  ワインカントリー の訪問、シアトル・マリナーズ戦観戦なども組み込まれました。

開幕レセプションでは、シアトルの見事な夜景を背景に、エド・マレー シアトル市長による温かい歓迎があり、会議の最後の 二日間には記録的多数のスコット・M・ジョンソン・フェロー有志が世界各地から合流し、フェロー同士は再開を喜びつつ、デリゲートも加わることにより異なる年次のメンバー同士でも友情の絆を育みました。このことはプログラムが過去17年間培ってきた日米の多分野に亘る稀有なる人的ネットワークが着実に発展していることの証明でもあります。

写真上.デリゲートは7月16日のプログラムの開幕ディナーにて、エドワード・マレー シアトル市長による温かい歓迎を受け、ディナー開始前の歓談(左)や、ディナーでの質疑応答(右)の場で直接交流する機会を得ました。

写真上.7月17日には、「アイアンシェフ料理対決」で50人分のコース料理を用意するというチャレンジを通じてチーム単位で料理の腕を競いながら友好を深めました。各チームは食材の買い出しのために、シアトルの名所であるパイクス・プレイス・マーケットで、プロのシェフと待ち合わせ、メニューの組み立てについて戦略を練り、ユニオン湖の湖畔にあるブルー・リボン・クッキング・スクールのキッチンにてエプロンに着替えて対決をしました(右)。もっとも創造的で美味しい料理を目指して・・・各チームが真剣対決しました!

写真上.ルイス=マッコード陸・空軍統合基地にて米国空軍にデリゲート一行は歓迎を受け、1日にわたる基地見学とディスカッションのプログラムに参加しました。この特別な機会は、プログラムのフェローであり、現在第62空輸航空団であるLeo Kosinski大佐(05,08)の厚意により実現しました。

写真上.夕方からは課外活動も用意され、さらに友好を深めました。7月19日にはシアトル・マリナーズ対シカゴ・ホワイトソックス戦をセーフコ・フィールドで観戦し(左)、また、7月20日には、プログラムの支援者で、元マイクロソフト社の幹部である、スコット・オキ氏のワシントン湖を臨むご自宅でのプライベートなレセプションに招待されました(右)。

写真上.7月21日には、数多くのスコット・M・ジョンソン・フェローが、USJLPメンバーとの交流・再会のために、方々からシアトルに集まりました。この日、異なる年次・日米の新旧のメンバー同士の交流を促すための、クリエイティブな、参加型デザイン・シンキングのエクササイズを通じて、日米の職場環境の課題・改善策を共に考え(左)、また、チームごとに「日米の文化の良いところ取り」を具現化するような革新的なビジネス・アイディアを考案・プレゼンし、競い合うゲームも楽しみました。

写真左上.2016年フェローズウィークエンドのレセプションは現在世界で唯一のスターバックス・リザーブ・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルームを貸し切って行われました。
写真右上.7月22日は年次が異なるメンバー同士の交流を最大限に促すべく、全員でブレーク島に出向き、デリゲートとフェローの混合チームによる友好的かつ好戦的なゲームを楽しみました。


写真上.ブレイク島の往復の貸切クルーズの船上、息をのむような美しいピュージェット湾を背景に、交流のひとときを楽しみました。

写真上.会議終了後も、参加者Lauren Edgar (15,16)の企画によるレイニア山のハイキングを楽しみました。